【マギレコ】 最後の世代の魔法少女たち
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66: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/28(木) 20:02:21.86 ID:EEyFH7CuO
出席者は一度、全員上体を前傾させて頭を上げ、前者から話を始めた。
発言の順番は、環いろは、紅晴結菜、広江ちはる、宮尾時雨と決まり、
いろはが他陣営の出席者の質問に答える形で会合は進められた。

「私から発言させてもらうよぉ。世界中の魔女を殲滅する前に、浄化システムの範囲を
 拡大するべきでしょうね。魔女を倒す上で穢れの蓄積は常に付きまとうもの。だけど、
 システムさえ広がってしまえば、穢れの蓄積も、グリーフシードの残量を気にしなくて
 済む上に、目的が果たしやすくなる。システムの範囲拡大は必須事項よねぇ」
「浄化システムを広げる方法は、ユニオンで結論が出ているの?」
「まだだけど、既に灯花ちゃんとねむちゃんが取り掛かってるよ。話を聞いた限りだと、
 広げるあてがあるみたいなの」
「それは頼もしい限りだわぁ」
「なら、話すことは、浄化システムが広がった前提で、世界中に残っている悪鬼を
 どうやって殲滅するか、異国の巫とどう協力し合うかだね」
「国内と海外じゃ情勢も違うし、魔法少女が抱える事情も考えも違うはず。
 願いを叶えたきっかけも、願いの内容も、平和的とは言えないと思うよ。
 国内と同じ感覚で接すると、こっちが利用されるかもしれない」
「なら、なおのこと浄化システムの範囲拡大は急ぐべきねぇ。取引材料として、
 これ以上の代物はないでしょう」
「取引?交渉じゃないの?」
「ユニオンは浄化システムを管理している。言い方を変えるなら魔法少女の命綱を握っている。
 同じ魔法少女相手に、これ以上のイニシアチブはないわぁ。宮尾時雨の言葉を借りて言うなら、
 国内と海外では考え方が違う。こちらが優位になる材料は必要よ」
「みんながみんな、友好的とは限らない。敵対的とも限らないけど、優位な立場がいいよね」


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