67: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/28(木) 20:05:47.35 ID:EEyFH7CuO
「その通りよぉ、広江ちはる。環さんは、みんなを尊重するけど、他はそうとは限らない」
現に私たちは浄化システムを奪おうとしたことがある。
時女一族はシステムを分けてもらおうとした。
ネオマギウスは掲げた理念に従うものにだけ、システムを使わせることにしていた。
フォークロアはそもそも諦めていた。
「みんなで協力し合う考えには賛同だけど、私たちに対するような接し方をするのは危険ねぇ」
「国内の巫はまだ大丈夫だと思うけど、海外の巫は本当に分からないもんね」
「環いろはの考え方自体が稀有、というか奇跡だよ。ライフラインを握るってことは、
それだけで他者を支配する側に立つことと同義。これから取引を持ち掛ける相手は、
素性が全く分からない。利害の一致で協力するつもりで接したほうがいいかも」
「それに、海外となると別の問題が絡んできますが、ユニオン内で何人か協力を取り付けています」
いろはは、W計画について、エミリーの休憩所で得られた成果を報告。
それを聞いた結菜は、魔女殲滅までの過程で付きまとう問題が、いくつか解決すると安堵した。
「行先、順番、行軍日程、移動手段、言葉の壁、要員選別。このうち、後半三つは解決したわね」
「海外の魔法少女のことですが、アシュリー・テイラーさんの協力を得られればと思っています。
あの人がいれば、同じ出身地の人が相手なら、話が通しやすいかも」
「アシュリー……初めて聞く名前ねぇ」
「私も初めて聞いたなぁ。外国の人の知り合いは、フェリシアちゃんしかいないや」
「ちはるちゃん。フェリシアちゃんは日ノ本出身だよ」
「そうだっけ?ごめん、勘違いしてた」
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