【マギレコ】 最後の世代の魔法少女たち
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54: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/27(水) 23:08:59.32 ID:1bYMbS4jO
エミリー休憩所へ向かう前日。
みふゆは予定通りみかづき荘を訪れて夕飯に同席し、やちよに近況を聞かれる。
最近の受験勉強の進捗は良好で、薬学部受験合格も現実味を帯びてきているという。
無理をしているのではないかと疑いをかけられるも、心配無用と一蹴し、食事は進んだ。
この日も鶴乃は父親の看病にあたっており、みかづき荘の住人にメールが届いていた。
以下略 AAS



55: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/27(水) 23:12:11.99 ID:1bYMbS4jO
「この素案に並べられた言葉の数々は、どう贔屓目に見ても目上の人間が、目下の人間に対して
 用いる表現としか受け取れませんし、柔らかい表現に直しましょう。……と言いたいところですが、
 梨花さんへの要求は、出席者全員から反対されるでしょう。特に梨花さんと明日香さんは」
「どんなふうに反対されてしまうでしょうか?」
「魔女相手に能力を行使することは躊躇わないでしょう。ですが、今回の能力行使先は、
以下略 AAS



56: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/27(水) 23:14:37.38 ID:1bYMbS4jO
「心情とでも言いましょうか。人間とは男も女も感情の生き物ですからね。
 この素案だけを持って行って交渉したとしても、表現がどうであろうと、
 断られるかもしれません。梨花さんだけでなく、雫さんもどう出るか……」
「雫さんがマギウスにいたことは知ってますけど、どういうことでしょうか?」
「……こういうことを言えた立場ではないのですが、マギウスがまだ存在していた頃、
以下略 AAS



57: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/27(水) 23:16:27.00 ID:1bYMbS4jO
「もうこんな時間ですね。ワタシは大丈夫ですが、いろはさんはどうですか?」
「すみません、少し瞼が重くなってきました……」
「案は多すぎても却ってまとめられませんし、半日では時間が足りない。
 魔法少女の能力に頼る案、頼らない案で分けて、現実的な案を選ぶ。
 選んだ案は、明日の……と言っても、既に日付が変わってますけど。
以下略 AAS



58: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/27(水) 23:21:29.78 ID:1bYMbS4jO
いろはとみふゆが目を覚ました時、時間は午前九時を回っていた。
着替えを済ませて居間に移動すると、二人分の朝食が食卓に用意されており、やちよがソファに腰掛けてテレビを見ていた。

「おはようございます、やちよさん」
「やっちゃん、おはようございます」
以下略 AAS



59: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/27(水) 23:23:51.72 ID:1bYMbS4jO
みかづき荘を出発した二人は、道中、特に何事もなくエミリー休憩所へ到着する。
開場と同時に着いたが、木崎衣美里の他に、W−1、W−2計画の支援チームに
名前が挙がっていた魔法少女が全員集まっていた。

いろはとみふゆが挨拶をすると、梨花が返事をした。
以下略 AAS



60: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/27(水) 23:25:39.11 ID:1bYMbS4jO
しかし、二つの案は付け焼刃同然で作成したもので、とても代案とは呼べなかった。
あくまでも心情を考慮したものでしかなく、魔法少女の能力に頼るのが最適解だった。
二つの代案に視線を落としていた雫は、小さく肩で溜息をついて顔を上げる。

「……ミラーズは海外に繋がる鏡があるか分からないし、ミラーズを使うのはリスクが高すぎる。
以下略 AAS



61: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/27(水) 23:28:45.97 ID:1bYMbS4jO
「まなかの能力は伝搬ですが、どう協力すればいいのでしょうか?」
「W−2で海外に出たとき、かごめさんの風の伝道師のウワサが翻訳した言葉を、 その場にいる全員に伝えてほしいんです」
「なるほど。それですと……残念ですが、まなかは力になれそうにないですね……」
「それは何故でしょうか?」
「まなかの伝搬は、魔法の力を宣伝することで、敵にダメージを与えるというものなんです。
以下略 AAS



62: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/27(水) 23:33:23.18 ID:1bYMbS4jO
「私はどのように協力すればよろしいでしょうか?」
「異国の魔法少女との交渉時、ルールを決めて協力関係を結ぼうとしています。
 その際に結ぶ約束事を、ワタシたちと相手側の双方が必ず守るようにしたい。
 そのために規律厳守の能力をお借りしたいんです」
「分かりました。ですが、私も道場がある身。常日頃の協力は難しいです。それでも構いませんか?」
以下略 AAS



63: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/27(水) 23:37:36.14 ID:1bYMbS4jO
みふゆの確認に、全員が肯定の返事をした。
時期が来たら改めて連絡する旨を伝えると、残っていた六名も部屋を後にして解散となる。
いろはとみふゆは部屋に残り、肩の力を抜いて大きく息を吐いた。

「お疲れさまでした、みふゆさん。助かりました
以下略 AAS



64: ◆3U.uIqIZZE[sage]
2022/07/27(水) 23:38:32.30 ID:1bYMbS4jO
本日はここまでです。続きは明日以降に。


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