125: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/01/06(金) 23:01:37.23 ID:hW0KQOZL0
視界が歪み、色を失うほど辛く重い現実。
だけどそれらは、既に“起きてしまった”ことだ。
どれほど強く悔い、嘆こうとも、状況は変わらない。僕の力量が突然爆発的に跳ね上がるわけでも、【学園艦棲姫】が消えてなくなるわけでも、死んでいった人達が生き返るわけでもない。
126: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/01/06(金) 23:02:55.72 ID:hW0KQOZL0
現実は変わらない、過去は戻らない、罪は消えない。
ならば結局、前を向くしかない。今できることに全力を尽くすしかない。
今僕にできることは、戦うことだけ。
127: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/01/07(土) 07:58:58.38 ID:zAM4YSi90
undefined
128: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/01/07(土) 08:02:28.21 ID:zAM4YSi90
(;´Д`)「浮遊要塞への攻撃は一時射程外からのミサイル攻撃のみに変更、牽制だけ継続!
その分戦力投入を減らして【回転木馬】を増強!【黒鳥】の進出を防いでください!!」
「CICより基地航空隊カタパルト、第2航空群が間もなく帰還する!第1航空群、全妖精速やかに発艦用意に移れ!」
129: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/01/07(土) 08:47:18.73 ID:zAM4YSi90
おかしい。
僕は別に眼を瞑ってるわけでもないのに、眠りこけられるはずもないのに、何故か周囲の景色が見えない。
130:名無しNIPPER[sage saga]
2023/01/10(火) 11:45:35.52 ID:di2eJj2+0
更新おつです
八頭身提督もう半分寝てるじゃないですか
ポジハメ司令はやく来てくれー
131: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2023/01/26(木) 23:55:35.27 ID:+lVnpH3p0
.
132: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/01/26(木) 23:59:44.24 ID:+lVnpH3p0
接敵とほぼ同時に行われる、雲霞の如き航空戦力の大規模投入。
今や“朝の起き抜けに飲むホットコーヒー”と同レベルの、殆どルーティーンと化したそれはこの戦場でもしっかりと実行された。
『『『─────…………』』』
133: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/01/27(金) 00:02:39.64 ID:sMuggt4e0
陣形を崩し、大きな出血を強いることに成功した。鮮やかな戦果と言っていいと思う。
でも、この優勢が長続きしないことは私でも解る。向こうの航空隊は確かに総崩れに陥り相当な撃墜数も出しているけど、尚規模は少なく見積もってこっちの10倍強。後続戦力だってきっと無尽蔵に近いだろう。
対する私達の側は、【学園艦棲姫】を止めるために八頭司令と龍驤さん達第一・第二艦隊のほぼ全員、お姉様の名を冠したイージス艦【こんごう】等主戦力の大半が出払っている。航空戦力も、基地航空隊については今し方交戦を開始した50機ちょっとで打ち止めだ。
134: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/01/27(金) 00:06:26.20 ID:sMuggt4e0
「──────ふぅっ!」
短く、息を一つ吐く。これから激しく絶望的な戦いが始まろうって言うのに、焦燥や恐怖は意外なほど感じない。
その代わり脳裏に浮かぶのは、ある男の人の…………私達の、司令官の姿。
135: ◆vVnRDWXUNzh3[sage saga]
2023/01/27(金) 00:08:41.75 ID:sMuggt4e0
無論、バカな私でも解っている。司令官の隣は、今や“あの人”の指定席だって。“あの人”と司令官の間に、私が入れる隙間なんて1ミリもありはしないって。
それでも、私はバカだから、できないんだ。戦いもせず、ただ諦めるなんて。
(………龍驤さんには、恋も、戦いも、負けません!!)
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