エンド・オブ・ジャパンのようです
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131: ◆vVnRDWXUNzh3[saga]
2023/01/26(木) 23:55:35.27 ID:+lVnpH3p0
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─────同時刻・青ヶ島沖、鎮守府より東南120km地点






「用意、用意、用意……降下、降下、降下!!」

代わり映えしない景色が続く海原において、腕時計は時間を計る装置としてだけではなく道標としての役割も担う。長針がカチンと小さく揺れて目標地点への到着を示すと同時に、私は機内に向かって叫び夜の海へと身を躍らせる。

「お世話になりました!」

律儀な浦波ちゃんのそんな声を背に、着水。即座に艤装を展開・稼働させつつ振り向けば、他の三人………浦波ちゃん、曙ちゃん、三隈さんの降下を知らせる水柱が上がっていた。

《比叡以下全艦娘の投下完了を確認!帰還する!》

私達をここまで乗せてくれたS-76-シコルスキーが、海面ギリギリの位置から一気に高度を上げ反転し鎮守府へと戻っていく。

両翼で残り8人の“投下”を行った他の2機も無傷で離脱しているところを見るに、皆ちゃんと降りることができたみたい。

「旗艦・比叡より【第一連隊】各位、第3警戒航行序列編成急げ!こっちの空母や基地航空隊は数が圧倒的に少ない、私達自身でどれだけ削れるかだよ!!」

《《Engage!!》》

無線越しに指示を飛ばす中、ジェットエンジン音を残して頭上を過ぎ去っていく銀影2つ。

今しがた私も口にした【海上機動迎撃網】の実情を鑑みて、文字通り航空戦力が払底している本土からそれでも横須賀が手配してくれたF-16戦闘機だ。


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