ダンテ「学園都市か」前時代史(仮)
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54:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:40:14.07 ID:XVB8s0iW0
待望した次子の誕生、しかし喜びも束の間、
その生まれた彼らを見てエーシルはすぐに嘆いた。

人間は知性種になるはずだったが、
生まれてきた彼らには自我が備わっていなかったからである。
以下略 AAS



55:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:40:40.43 ID:XVB8s0iW0
そこでエーシルは自らを裂き、
この障害となる悪意を己から切り離すことにした。
結果、彼そのものが二つに分離することになった。

人間の自我を認める「ロキ」、そして認めない「ロプト」である。
以下略 AAS



56:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:41:07.97 ID:XVB8s0iW0
こうして善意を存分に発揮できるようになったロキは、
すかさず人間のために大胆な行動に出た。

己のOMNEの力、観測の権限たる『世界の目』を二つにわけると、
それらを人間に授けたのである。
以下略 AAS



57:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:41:34.78 ID:XVB8s0iW0
だがロキは躊躇わなかった。
それほどまでに人間を愛していたから。
そして『世界の目』が人間に与えられた。

人間たちは観測しあうことで互いに認識し、
以下略 AAS



58:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:42:00.76 ID:XVB8s0iW0
人間に授けられた『世界の目』の直接管理は、
もっとも力があった二つの集団に託された。
ルーメン族は「光の右目」を、アンブラ族は「闇の左目」をそれぞれ管理し、
この世界の理を担う中心勢力となった。

以下略 AAS



59:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:42:28.77 ID:XVB8s0iW0
とはいえ、最終的にはロキも同じ結末となった。
ただし彼は自ら選んだものだった。

人間たちが急速に発展し、知恵と力も蓄え、
混沌界を統べられる水準にまで成長したとき、ロキは隠遁を決意。
以下略 AAS



60:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:43:09.89 ID:XVB8s0iW0
こうして「人間界」は、
天魔とはまた異なる独自繁栄の道を歩みはじめた。
しかしこの繁栄は試練の幕開けでもあった。
ロキの隠遁後しばらくして、
ついに外界からの干渉が始まったからである。
以下略 AAS



61:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:43:59.66 ID:XVB8s0iW0
10 「魔神」たちと天界の内戦危機

天界には「ジュベレウス派」、
あるいは「主神派」と呼ばれる集団がいた。

以下略 AAS



62:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:44:37.21 ID:XVB8s0iW0
こうした主神派による「臨時政権」が発足され、
さっそくジュベレウス敗北後の天界建て直しが始められた。

幸い、余裕はそれなりにあった。
ジュベレウスとの決闘による侵犯者の消耗、
以下略 AAS



63:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:45:03.79 ID:XVB8s0iW0
この『天界』とはもともと、
主神派以外は原初世界群の生き残りであり、
それゆえ種も性質もさまざまであった。

またその目的も、光や善性、良識や大義だけではなく、
以下略 AAS



64:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:45:30.25 ID:XVB8s0iW0
この『魔神派』は、雑多な集まりであった天界内でも
図抜けて特異であった。

派閥の構成員は数十程度とごく少数ながら、
その全員が元は全能神格だったのである。
以下略 AAS



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