58:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:42:00.76 ID:XVB8s0iW0
人間に授けられた『世界の目』の直接管理は、
もっとも力があった二つの集団に託された。
ルーメン族は「光の右目」を、アンブラ族は「闇の左目」をそれぞれ管理し、
この世界の理を担う中心勢力となった。
とはいえ、しばらくの間はやはりロキが彼らを導いた。
さまざまな知識を与え、災害から彼らを守り、
親かつ教師として人間たちを庇護した。
人間側もロキを分離前のエーシルと同一視し、
唯一の創造主として篤く信仰するようになった。
このためロキは強大なままで在りつづけた。
一方で、もとより人間の自立を認めていなかったロプトは、
人間に関わろうとしなかったために信仰されることもなかった。
ゆえに彼は徐々に矮小化し、
やがて現実表層に在ることすら困難になり、
現実と虚無の狭間に消えることとなった。
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