65:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:45:57.19 ID:XVB8s0iW0
くわえてその魔族に似た出生のみならず、
彼らの人格や振る舞いも第二の魔族という悪評を増大させた。
おおよそ全能神に相応しくない軽薄かつ不遜な者が多く、
ジュベレウスに対しても非礼を憚ることがなかったからである。
66:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:46:23.56 ID:XVB8s0iW0
また、破壊や戦いを遊興とみなす彼らの趣向も
天界内では際立っていた。
魔族のように壮絶な戦いを楽しむ闘争性、
他者を殺めることに快感を抱く残忍性もあり、
67:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:46:50.73 ID:XVB8s0iW0
さらに魔神たちが忌み嫌われた理由として、
敵であるはずの魔界とも交流を行っていた点も挙げられる。
私的な使いを魔界へ送りこみ、
有力な悪魔と接触させての情報交換は日常茶飯事。
68:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:47:20.01 ID:XVB8s0iW0
しかしそんな彼らでも、
天界内で爪弾きにされるようなことはなかった。
その悪評を捻じ伏せるだけの実力と活躍があったからである。
原初世界群が崩壊した際、他世界の全能神たちと同様、
69:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:47:49.00 ID:XVB8s0iW0
もっとも、侵犯者が数百柱いた頃は彼らのOMNEの力も未発達であり、
戦果もそれゆえのものあった。
侵犯者が「最強の四柱」にまで減った時代には、
そのOMNEの力も洗練され完成しており、魔神たちにすら破壊困難となっていた。
70:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:48:16.24 ID:XVB8s0iW0
ただし、そんな彼らでも戦争末期には意欲を失っていた。
魔神たちは常に侵犯者のOMNEを破壊するべく脆弱性を探っていたが、
「最強の四柱」のOMNEは情報的にあまりに堅牢かつ難解であったため、
末期には思うように解析が進まず苛立ちが増していった。
71:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:48:50.81 ID:XVB8s0iW0
もちろん大人しく居残ろうとはしなかった。
ロダンが去り、ジュベレウスが仮死状態となった後、
彼ら魔神派を抑えられる者はもう天界にはいなかった。
加えて彼らは敗戦で苛立ってもおり、
72:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:49:16.98 ID:XVB8s0iW0
魔神派の最終目的は「旧世界と全能性を取り戻す」というものであり、
エーシルにその意図がない以上、
結局ジュベレウスの復活なくして達成し得ないものであった。
しかし天界内戦はその望みを絶ってしまう可能性があった。
73:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:49:45.34 ID:XVB8s0iW0
しかしここで一時、事態が急変した。
実に間が悪いことに、エーシルの分離、
さらに少ししてロキたちの隠遁という出来事が起きたのである。
ロキとロプトの虚無への隠遁、
74:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:50:11.96 ID:XVB8s0iW0
魔神のなかでもっとも若輩だったこの一柱は、
混沌界の新支配者となった『人間』にいち早く接触していた。
そして友好関係を築くことにも成功し、
『世界の目』を直接調べることも許され、
75:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:50:38.41 ID:XVB8s0iW0
11 天界と人間
天界内の問題を解決した主神派は、
人間界への本格的な干渉を開始した。
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