ダンテ「学園都市か」前時代史(仮)
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70:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:48:16.24 ID:XVB8s0iW0
ただし、そんな彼らでも戦争末期には意欲を失っていた。
魔神たちは常に侵犯者のOMNEを破壊するべく脆弱性を探っていたが、
「最強の四柱」のOMNEは情報的にあまりに堅牢かつ難解であったため、
末期には思うように解析が進まず苛立ちが増していった。

また陣営基盤であるジュベレウスよりもクイーンシバのほうが強大である以上、
いくら魔神派が奮起しようが、大勢はどうしても闇に傾いていった。
そのため敗戦濃厚となる頃にはみな「やる気」を失い、
出陣も面倒くさがって避けるようになった。

そしてそのような中で、魔神派は敏感にある兆候を感じとった。
新しいOMNEと新世界、すなわちエーシルと混沌界の出現を
曖昧ながら予期したのである。

決闘を望むジュベレウスに、時間稼ぎの防戦を説いたのも彼らだった。
さらには、もし新OMNE/新勢力がジュベレウス/天界よりも強大なら
あわよくば乗り換えようとも密かに考えていた。
特にジュベレウスが敗北した直後には、多くの魔神たちが
本気で天界離脱を考えるようになっていた。

彼らがジュベレウス側にいるのは
あくまで勝利すれば願いを叶えてくれるからであり、
新OMNEもそれが可能なら別に鞍替えしても良かったのである。

だが結局のところ、エーシルは原初世界を修復するつもりがなく、
魔神たちの願いを叶えてくれるような存在ではなかったため、
彼らはジュベレウス側に残らざるを得なかった。


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