66:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:46:23.56 ID:XVB8s0iW0
また、破壊や戦いを遊興とみなす彼らの趣向も
天界内では際立っていた。
魔族のように壮絶な戦いを楽しむ闘争性、
他者を殺めることに快感を抱く残忍性もあり、
最終戦争の戦場においても彼らはしばしば笑って興じていた。
ジュベレウスによる旧世界回復、
魔神たちにとって全能性の回復という
至上目的もあったにせよ、彼らにとって最終戦争は娯楽でもであった。
彼らが戦場に赴くときの判断は基本的に
「そこの戦いが面白そうかどうか」が最たる基準であった。
そしてそのような性格の集まりであるため、
魔神派自体も組織化はろくにされていなかった。
『僧正』と呼ばれた一応のまとめ役はいたものの、
明確な役割も序列もなく、そもそも派閥としての協調も薄く、
個々の判断で好き勝手に戦い、
時には獲物を巡って魔神同士で戦うほどだった。
もちろん戦争の趨勢がどうでも良いというわけではなく、
彼らなりに至極真面目に、本気で仕事していたつもりだったが、
傍目からするとその態度ゆえに不真面目にしか見えなかった。
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