ダンテ「学園都市か」前時代史(仮)
1- 20
56:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:41:07.97 ID:XVB8s0iW0
こうして善意を存分に発揮できるようになったロキは、
すかさず人間のために大胆な行動に出た。

己のOMNEの力、観測の権限たる『世界の目』を二つにわけると、
それらを人間に授けたのである。
人間たちが自分で自分を創り直せるように、
自分の運命を自分で綴られるようにと。

もちろん片割れであるロプトはこれに猛反発した。
単に方針の相違というだけではなく、
ロキとロプト自身の存在性に関わったからである。

そもそも混沌の渦からエーシルが目覚めたのも、
原初OMNEたる『采配の力』によって定義され、
『世界の目』によって自己を観測したからである。

すなわちその『世界の目』が人間に渡るということは、
エーシル自身の存在を定める権限も渡るということも意味していた。

つまりこれ以降、ロキとロプトがどのような状態になるのかは
すべて人間側の認識次第だった。
人間たちがエーシルを「真の創造主」として認識し続けたら、
ロキたちはその認識通りに強大なまま存在し続けられる。
だが逆に軽視されたら、弱体化し矮小な存在になってしまう、
そして最悪の場合は消滅の可能性もあった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
313Res/336.05 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice