ダンテ「学園都市か」前時代史(仮)
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31:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:27:20.97 ID:XVB8s0iW0
しかしこれはあくまで噂、
そして天界の結束は噂程度で揺らぐものでもなかった。
また、疑念を抱きつつも彼を慕う者も多く、反感一色とも程遠かった。

だが結果から言うならば、彼は失脚を免れなかった。
以下略 AAS



32:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:28:01.97 ID:XVB8s0iW0
個々の武力はロダンのみならず他の神々にも劣っていたが、
彼らはジュベレウスによって創り出されたために
彼女の恩恵を特に強く受けられ、
その光の意志に沿うかぎり、力量を超えた絶大な力を扱うことができた。
いわば彼らは、ジュベレウスの超越的な武力を代理行使できた。
以下略 AAS



33:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:28:32.63 ID:XVB8s0iW0
この件は穏便に済ませることはできなかった。
なぜなら四元徳は、ジュベレウスに正式直訴する前に
その旨を天界中に宣言したからである。

彼らはあえて天界全派閥を巻きこんだ騒動とすることで、
以下略 AAS



34:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:29:03.20 ID:XVB8s0iW0
天界からのロダン離脱、この具体的な経緯は不明である。
例によってジュベレウスとロダン本人のみが知り、
両者とも口を噤んだからである。

ロダンに反感を抱いていた者たちは、
以下略 AAS



35:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:29:30.05 ID:XVB8s0iW0
ロダンの魔界入りを阻む者はなく、
むしろ魔側から大変歓迎された。

もともと非魔族が魔に転じる、というのは珍しいことでもなかった。
かつて原初世界群が崩壊した頃、様々な理由で
以下略 AAS



36:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:29:59.49 ID:XVB8s0iW0
魔族がロダンに求めた知識は
やはり第一は武力の糧になり得るものであったが、
それ以外の分野でも気に入りさえすれば貪欲に吸収した。

特に天界風の荘厳な様式は魔族にとっても受けいれやすく、
以下略 AAS



37:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:30:25.83 ID:XVB8s0iW0
しかし結局のところ、これら知識とその影響は
魔族にとってほとんど遊興の域を出なかった。

生存と戦争遂行のため、
という必要に迫られて構築された天界の統治体制とは異なり、
以下略 AAS



38:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:30:55.77 ID:XVB8s0iW0
ともかく、ロダンの魔界入りはこのように歓迎はされ
彼もしばらくは識者として振舞った。

天界離脱によって力を失ったため、
有力悪魔たちの支援と守護が必須だったからである。
以下略 AAS



39:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:31:23.82 ID:XVB8s0iW0
「破壊」たるスパーダは、全魔族中もっとも武力探求に貪欲であり
それゆえ武への嗅覚もきわめて優れていた。
その鼻がロダンの隠された力を嗅ぎつけたのである。
そしてスパーダは、純粋に強者との死闘に惹かれて
たまらず彼を強襲した。
以下略 AAS



40:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:31:55.52 ID:XVB8s0iW0
侵犯者たちは最後まで殺し合おうとはせず、
途中で引き下がったとも言われる。
だが決して手抜きの遊興ではなく、彼ら自身が全力で挑んだのは事実である。
そしてロダンが二勝二引き分けという結果を出したのも事実である。

以下略 AAS



41:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:32:29.31 ID:XVB8s0iW0
こうしてこの大騒乱は収拾された。
ロダンが完全体となっていれば侵犯者を滅ぼしていた可能性もあり、
さすれば天界の勝利として幕切れを迎えていたかもしれない。
しかしその未来は、魔族の気まぐれかつ狂気的な闘争性によって打ち砕かれた。

以下略 AAS



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