32:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 00:28:01.97 ID:XVB8s0iW0
個々の武力はロダンのみならず他の神々にも劣っていたが、
彼らはジュベレウスによって創り出されたために
彼女の恩恵を特に強く受けられ、
その光の意志に沿うかぎり、力量を超えた絶大な力を扱うことができた。
いわば彼らは、ジュベレウスの超越的な武力を代理行使できた。
しかしそのような恩恵を受けてもなおロダンには敵わず、
また光の実子でありながら、
序列も「余所者ロダン」の次席に甘んじさせられる、
この境遇は四元徳たちに不満をもたらした。
この不満は、彼らが対魔戦争のために創り出された故の性質に起因していた。
「戦争」遂行のため、ジュベレウスに欠けていた闘争性や敵愾心、猜疑心などが
彼らには付加されていたが、それがロダンへの疑念をも
強く抱かせることとなったのである。
そして戦況の劣勢が、その不満を発露させる決め手となった。
四元徳はジュベレウスへと、ロダン更迭を直訴したのである。
噂には触れずあくまで劣勢の責任という理由によって。
劣勢の責任についてはロダンは弁明の余地はなかった。
事実、彼の戦略は行き詰りつつあり、
劣勢を打開するためには大幅な方針転換が必要だったからである。
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