267:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:22:38.42 ID:XVB8s0iW0
この途方もない話に、
壁際で聞いていたエヴァの護衛の魔女たちは当初
何かの冗談だとして誰も真に受けていなかった。
268:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:23:05.42 ID:XVB8s0iW0
しかしその行動は、
この悪魔が侵犯者スパーダであることを改めて証明したに過ぎなかった。
彼女たちは容易く制圧された。
命を奪われるどころか、
269:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:23:31.80 ID:XVB8s0iW0
しかしそこで思わぬことが起きた。
エヴァに呼び止められたのである。
それも彼女の立場上、
270:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:23:58.72 ID:XVB8s0iW0
その言葉には、発したエヴァ自身が誰よりも驚いていた。
よく考えず、ろくな意図もなく
衝動的に発してしまったからである。
271:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:24:26.97 ID:XVB8s0iW0
彼女の頭の中では、魔女としての理性が叫んでいた。
信じるな、誑かされるな、相手は所詮は悪魔であると。
悪魔は単なる契約対象であり、
272:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:24:55.40 ID:XVB8s0iW0
その二度目の発言、そして彼女の佇まいの意味するところは、
スパーダもすぐに理解した。
「我侭」で真実を告げたばっかりに彼女を道連れにしてしまった、
273:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:25:21.66 ID:XVB8s0iW0
この時の二人は事実上、
全てを敵に回したも同然だった。
かたや同胞の魔族に抗う道へ、
274:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:25:49.28 ID:XVB8s0iW0
5 前夜
ヴィグリッドから脱出した二人は、
現実と虚無の間にある「狭間の領域」に潜った。
275:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:26:24.01 ID:XVB8s0iW0
エヴァはすぐに創造を破るための準備にとりかかった。
とはいえ、彼女は対創造器機の試作経験があったとはいえ、
それは同じく天才的な大勢の研究仲間と
276:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:26:54.84 ID:XVB8s0iW0
粗末な環境、そして少ない時間に急かされる中、
エヴァは技術と力のすべてを投じて苦行のごとき作業を行った。
対創造用の中ではもっとも構造が簡単だったとはいえ、
277:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:27:21.80 ID:XVB8s0iW0
こうして準備は整った。
戦いの段取りは至極単純。
魔帝軍が集結し、いざ進撃開始という寸前で、
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