ダンテ「学園都市か」前時代史(仮)
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272:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 13:24:55.40 ID:XVB8s0iW0

その二度目の発言、そして彼女の佇まいの意味するところは、
スパーダもすぐに理解した。

「我侭」で真実を告げたばっかりに彼女を道連れにしてしまった、
そんな後悔と己への怒りに駆られたも、
それ以上に喜びが一気に溢れた。

なぜなら、彼女が全てを受け入れてくれたから。

たとえ正義を果たせたとしても
人間たちが真の意味で受け入れてくれることはない、
エヴァとの特別な愛も終わる、
なぜなら自分は恐るべき「スパーダ」なのだから、
なんて覚悟していた「悪魔」にとって、
ここで彼女が示してくれた愛は究極的な救いであった。


スパーダは糸引かれるように、
エヴァが差しだした手をとった。

それは二人が初めて直接触れあった瞬間だった。

溢れる想いのままに彼女を引き寄せ、
花婿のごとくその身を抱きあげたスパーダ。
そして花嫁のごとくその胸に身をあずけたエヴァ。

二人は互いの体温、鼓動、そして愛情を重ねて、
速やかにヴィグリッドから姿を消した。



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