203:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:43:58.71 ID:XVB8s0iW0
その門はアンブラ族内の下層身分のみならず、
氏族に属さない者たちにまで開かれた。
アンブラからの無断離脱者、罪悪による追放者、またその子供たち、
さらには出生が「弱き人間」であっても、
204:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:44:30.24 ID:XVB8s0iW0
使えるものは何でも使う、
このような魔女の姿勢は武装などにも強く現れた。
後世に知られるアンブラ魔女の武技といえば
205:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:45:03.56 ID:XVB8s0iW0
このクイーンシバの召喚術は、
侵犯者に対する切り札として編みだされた本命であった。
この三界において、確実に現存する者たちの中で、
206:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:45:32.62 ID:XVB8s0iW0
くわえて、このクイーンシバ召喚術は
使用者に絶大な負荷をもたらす点も問題だった。
術者は特別に選ばれた魔女であり、
最高水準の耐性を有する者であったが、
207:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:46:10.40 ID:XVB8s0iW0
『創造』を機能不全にしうる力は、
これまでに二つ知られていた。
エーシル=ロキの『無』、そして竜王の『混淆』である。
208:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:46:39.47 ID:XVB8s0iW0
しかしこの問題は、不意に解決されることとなった。
魔女が有するOMNE、「闇の左目」から突如、そのOMNEの根源部分に関係する情報が
「零れ落ちてきた」のである。
209:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:47:09.84 ID:XVB8s0iW0
ちなみに、この「世界の目」から突如こぼれてきた『時の記憶』の情報。
これはエーシルの記憶が目の中に残っており、
それが今回になって発見されたものだと判断された。
210:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:47:40.52 ID:XVB8s0iW0
7 ロキの決断
隠遁していたロキは長年、
虚無の深部から人間界を見守ってきたが、
211:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:48:08.74 ID:XVB8s0iW0
そもそもジュベレウス、クイーンシバ、
そしてもっとも強大なるエーシルすらも、
原初OMNEからは『創造』の力を引き継げなかった。
212:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:48:36.21 ID:XVB8s0iW0
そうしてひとたび物語が確定すれば、
並居る強者も上位者もただの通過点でしかなかった。
現在は魔界内に限定されている魔帝の「幸運」が、
213:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:49:11.02 ID:XVB8s0iW0
この恐るべき未来を回避する手段はただ一つ、
ここで魔帝を挫くのみ。
そしてロキには一つだけ、確実に勝利できる手段があった。
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