203:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:43:58.71 ID:XVB8s0iW0
その門はアンブラ族内の下層身分のみならず、
氏族に属さない者たちにまで開かれた。
アンブラからの無断離脱者、罪悪による追放者、またその子供たち、
さらには出生が「弱き人間」であっても、
魔剣士/闇の巫女の項で述べたとおり受け入れられた。
さらにそこからもう一歩踏み込んで、
魔女たちは混沌神族の子、すなわち原石能力者をも受け入れ始めた。
原石の力はもともと人界の神々由来、さらに辿ればエーシルが源泉、
その潜在的価値は揺るぎない事実であった。
そして魔剣士/闇の巫女と同様、特に優秀な原石は、女性はアンブラ族へ招き、
男性にはアンブラ族と婚姻し子をなすことも認めた。
またそれらを幾世代も奨励したことで、
最終的にアンブラ族の大部分が原石系の血も継ぐようになった。
そしてこれら計画は見事に成功し、アンブラ族全体が
物質・霊的両面において世代ごとに大きく底上げ強化されていった。
彼女たちはありとあらゆる素材を用い、そして混ぜ合わせ、
自らの種を人為的に進化させていったのである。
ちなみにこの計画にもコロンゾンは主導者の一人として携わっていた。
こうした魔女による原石利用について
天界主神派はもちろん激怒したが、賢者が魔女を擁護したことと、
対魔帝という第一の優先事項もあり、しぶしぶ黙認することとなった。
主神派による人界支配強化について、魔女は譲歩し黙認した、
その代わりに、という一面もあった。
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