ダンテ「学園都市か」前時代史(仮)
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202:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:43:23.73 ID:XVB8s0iW0

だがこうした強大な悪魔たちの支援があってもなお、
侵犯者の打倒、特に魔帝打倒の「切り札」開発は困難を伴った。

もともと極めて難しいことは魔女たちも認識していたが、
協力している悪魔たちが口をそろえて
「現状の開発状況では非現実的」と警告したことで
難度がより深刻であることが示されたのである。

特にコロンゾンもそう断言したことが、魔女たちを強く焦燥させた。
古来から覇王に仕えることで侵犯者らのOMNEの力を直接観察し、
そして「分解すべきもの」として徹底研究してきた彼女の
そのような意見は、アンブラ指導部を動かすには十分だった。

この問題の解決法は唯一つ、さらなる人材と資源を開発に投じること。
もはや形振りは構ってはいられない、
より多くの才を集めるためならば、旧来の法と掟を破るのも已むを得ず。
これが指導部の下した判断であり、
それまで禁じられていた手段と方針が次々解禁された。
前述のコロンゾンによる一部魔女の血統改良、
そうした才人の「生産」もこの一例だった。

そして中でも大きな影響を及ぼしたのは、
「人間であり、才と忠誠あれば、出生も身分も問わず受け入れる」という方針である。
掟と伝統を何よりも重んじてきたアンブラ族にとって、
これは氏族始まって以来の大変革だった。


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