139:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:24:26.44 ID:XVB8s0iW0
しかしながら、こうした姿勢はやはり道義上の問題を伴っていた。
これでは侵略するも同然、まるで魔族のような行いだ、
という拒否感が主神派内においてすらも生じたほどである。
140:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:25:05.48 ID:XVB8s0iW0
こうして、竜王事件で最終的に「勝者」となったのは主神派であった。
天界各派の識者たちは、この主神派のやり方に失望し、
自らをも含めて天界そのものにも失望した。
141:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:26:05.00 ID:XVB8s0iW0
今日はここまで
次は明日の夜に
142:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:11:57.75 ID:XVB8s0iW0
第二章 新人間界
1 人間界の再建
143:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:12:23.98 ID:XVB8s0iW0
ただ、この計画は作業段階においても難儀なものだった。
ジュベレウスと「魂の苗床」を接続し、人間界の生命圏を復活させる、
と簡単には言うものの、その具体的施行は様々な段階を踏まねばならなかった。
144:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:12:55.06 ID:XVB8s0iW0
魔神たちはまず、新たな生命圏を精密管理するための基盤として
大規模な霊的回路網の構築にとりかかった。
人間界深層におかれた「魂の苗床」と
145:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:13:21.90 ID:XVB8s0iW0
そしてこのセフィロトの樹の整備にあたって、
ある大きな問題についての対応も組み込まれた。
それは竜王ふくむ混沌神族の残骸の管理、
もとい、それら神々の復活を阻止する策の構築である。
146:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:13:48.27 ID:XVB8s0iW0
そこでセフィロトの樹には、
こうした「神々の子」の成長を抑制する機能が組みこまれた。
人間の霊的領域の力をすべて剥奪し、
神族の因子が目覚めないようにする、というものである。
147:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:14:15.33 ID:XVB8s0iW0
こうして竜王と混沌神族の残骸の扱いや、
人間の魂や力の管理といった
霊的領域の整備は完了し、作業は次の段階へ。
148:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:14:42.33 ID:XVB8s0iW0
ただし、かつて原初世界群にて
魔神たちが有していた本来の力に比べれば、
この新しい『位相』操作機構は大きく制限されたものであり、
これを彼らは皮肉をこめて『全能お試し版』と呼んだ。
149:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 12:15:11.32 ID:XVB8s0iW0
2 オーディンの位相群
魔神オーディンの位相案は、
他の魔神たちが提示したものとは趣が異なっていた。
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