ダンテ「学園都市か」前時代史(仮)
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139:名無しNIPPER[sage saga]
2022/03/22(火) 01:24:26.44 ID:XVB8s0iW0

しかしながら、こうした姿勢はやはり道義上の問題を伴っていた。
これでは侵略するも同然、まるで魔族のような行いだ、
という拒否感が主神派内においてすらも生じたほどである。

だが天界の力がなかなか回復しない長き苦境、
そして停滞し続けているジュベレウス復活計画、
そういった状況は主神派を追い詰め、より強硬的にさせつつあった。

道義と理念の葛藤、良心と現実を天秤にかけた熟考の末、
最高指導部たる四元徳はついに一線をこえる決定を下したのである。
全てはジュベレウス復活のため、
ある程度は善を外れることも辞さないと。

人間界への協力として、ジュベレウスと「魂の苗床」を接続して再起動させる。
そしてそれを利用して人間界の生命圏そのものを掌握し、
その莫大な力を管理下におく、と。

「魂の苗床」を掌握するということは、
以降の人間界の全ての「出生」を支配するということ。
すなわち事実上、人間の隷属化を意味した。

賢者と魔女も、ジュベレウス代役案によるそうした弊害に気づいてた。
そして強い反感を抱き、
特に魔女たちの主神派に対する感情は憎悪の域に達していた。

しかし破滅を避けるには、他に選択肢は無かった。
魔女たちも憤怒を腹に抱えながらも、
この現実を受け入れるしかなかったのである。



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