黒雪姫「ハルというのは君の名か?」ハルヒロ「え?」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2021/11/20(土) 19:18:19.20 ID:VlyNWS6QO
「それに、このバー……何かのゲージか?」
ずっと気になっていた視界上端のバー。
目盛はないがゲージのようにも見える。
たぶんゲージだ。体力? それとも魔力?
以下略
AAS
3
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/11/20(土) 19:20:42.89 ID:VlyNWS6QO
「うわ、避けた!?」
ユメの弓矢は真っ直ぐヘルメットを目指して進んだが、なんなく躱されてしまった。
どうやらあの翼はかなり機動力がある。
以下略
AAS
4
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/11/20(土) 19:22:30.63 ID:VlyNWS6QO
「今だ、ランタァ……!」
ハルヒロが命じるまでもなかった。
ランタがヘルメット野郎に飛びかかる。
大口を開けているからどうせ「我流!!」とか恥ずかしいことを叫んでいるに違いない。暗黒騎士の反り返った刃が敵に届く寸前。
以下略
AAS
5
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/11/20(土) 19:24:20.49 ID:VlyNWS6QO
「まずいまずいまずい……!」
ハルヒロは混乱していた。なんだこの状況。
いきなり別の世界に来たと思ったら声が伝わらないし、先住民らしき存在に囲まれてパーティが壊滅寸前。打開するには各個撃破しかない。まずはランタだ。早く立てよ。クザクの盾がヘルメット野郎の攻撃でボコボコだ。
以下略
AAS
6
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/11/20(土) 19:26:20.89 ID:VlyNWS6QO
「クザク、一旦引け!」
これがアクセルなんちゃらではなく別の世界観ならスイッチ! とかカッコよく叫んでクザクを下がらせることが出来たかも知れないが、どちらにせよハルヒロはそんな異世界を観たことも聞いたこともないのでクザクの肩を掴んで強引に後ろに下がらせた。メリイ。
「よかった……まだ無事だ」
以下略
AAS
7
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/11/20(土) 19:28:40.61 ID:VlyNWS6QO
「じゃあ、俺はランタのカバーを……」
ランタとヘルメット野郎はなかなか良い勝負をしているようで飛んだり跳ねたり忙しい。
高速戦闘は結局集中力の戦いだ。どちらも目の前の相手しか見えてないだろう。それならば容易く背後を取れる。無論、ランタの背後ではなくヘルメット野郎の背後だ。ランタのことは嫌いだけど、ハルヒロはランタを頼った。だから行かないと。だけど、メリイが。
以下略
AAS
8
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/11/20(土) 19:31:56.19 ID:VlyNWS6QO
「ステルス……」
高速戦闘を続けていたランタは疲れていた。
保ってあと数分だっただろう。危なかった。
ハルヒロは再び影に沈む。誰も気づかない。
以下略
AAS
9
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/11/20(土) 19:33:57.20 ID:VlyNWS6QO
「あ……?」
全然、見えなかった。黒の王は、速かった。
「あれ……? 立てない……痛っ」
以下略
AAS
10
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/11/20(土) 19:36:26.93 ID:VlyNWS6QO
「ハル……ハル!」
メリイは両手に光を輝かせてハルヒロを治療してくれた。両手と両足に空いた穴が塞がってようやく立てるようになった。立て。立たないとメリイを守れない。すると黒の王が。
「ハルというのは君の名か?」
以下略
AAS
11
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2021/11/20(土) 19:38:48.30 ID:VlyNWS6QO
「ハルに何をするつもりですか……?」
「心意システムと言っても君らにはわからないだろうから省略する。この加速世界にはたまに君達のような異世界人が迷い込むことがある。その時は決まって、こうして元の世界へと送り還すのだ。大丈夫。痛みは一瞬だ」
説明しながらハルヒロの背後に回った黒の王の切先から何やら眩い光が輝き、そしてそれを四つん這いになったハルヒロの尻に放つ。
以下略
AAS
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