黒雪姫「ハルというのは君の名か?」ハルヒロ「え?」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2021/11/20(土) 19:18:19.20 ID:VlyNWS6QO
「それに、このバー……何かのゲージか?」

ずっと気になっていた視界上端のバー。
目盛はないがゲージのようにも見える。
たぶんゲージだ。体力? それとも魔力?

「っと、なに、あれ、……嘘っ!?」

迂闊にも余所見していたハルヒロであったが視界の上で良かった。正面の大きな建物を見上げる形となっていたので、気づけた。

屋上から落ちた。いや、違う。滑空……?

「と、飛んでる、のか……?」

沈みかけた夕陽を背景にシルエットしか見えなかったそいつはまるでヘルメットでも被っているかのように丸い頭のシュッとした奴で、背中に板みたいなものが生えていた。

「あれで飛べるの? 実際飛んでるし……」

どう考えても人ひとりの体重を支えられる揚力は発生しそうもないその翼は不思議な光を放っておりどうやらその不思議な光のおかげで空を飛んでいるようだ。なんて分析している場合ではない。ハルヒロは慌てて命じた。

ヘルメット頭がぐんぐん距離を詰めている。

「さ、散開! ユメ、弓で牽制を……!」

言葉は通じなくとも、そこは同じパーティで長いことやってきた間柄だ。それぞれ散開して建物の陰に隠れつつ、ユメが弓を射る。


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