黒雪姫「ハルというのは君の名か?」ハルヒロ「え?」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2021/11/20(土) 19:38:48.30 ID:VlyNWS6QO
「ハルに何をするつもりですか……?」
「心意システムと言っても君らにはわからないだろうから省略する。この加速世界にはたまに君達のような異世界人が迷い込むことがある。その時は決まって、こうして元の世界へと送り還すのだ。大丈夫。痛みは一瞬だ」

説明しながらハルヒロの背後に回った黒の王の切先から何やら眩い光が輝き、そしてそれを四つん這いになったハルヒロの尻に放つ。

「ヴォーパルストライクッ!!」

ズガッ!

「お?」
「きゃあっ!?」

一瞬、チクリとした。それだけだった。
振り返ると、メリイが顔を覆っている。
耳が赤い。どうしてだろう。照れてる。

ボトリッ。

「ん? なんだ、これ……?」

何かが尻から落ちた。尻尾だろうか。違う。
ハルヒロには尻尾は生えていない。何かな。
うんこだった。それは1本の糞だったのだ。

貫かれた肛門が役目を失い垂れ流したのだ。

「この世ならざるもの。それをこの加速世界が検知した瞬間、君達は強制送還される」
「フハッ!」

先に言ってくださいよ。ハルヒロは嗤うしかなかった。だって、メリイに見られたから。
どうせならハルヒロはメリイのが見たかったなんて言ったら嫌われるだろうか。嫌だな。

「ハル……私、何も見てないから」
「フハハハハハハハハハハハハッ!!!!」

嘘つけと思う。だってメリイの顔は真っ赤でチラチラとハルヒロの開きっぱなしになった尻穴を見ている。気恥ずかしさを誤魔化すためにハルヒロは哄笑して、そして消えゆく。

西陽が落ちる間際、黒の王の声が耳に届く。

「良い戦いだった……またいつでも来い」

どこの世界もくそったれで、大嫌いだった。


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