イレイナ「サヤさん達とお仕事ですか」フラン「はい、そうですよ」
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10:名無しNIPPER
2021/09/22(水) 19:17:56.70 ID:KOvdBE010
お夕食では、さすが旅館というようなおいしい料理が出されましたが、

フラン先生がとってもおいしいですわ、と頬に手を当てるその横で、

サヤさんは言われたことを確認するように、あれこれと考えながら、黙々と料理を食べていました。
以下略 AAS



11:名無しNIPPER
2021/09/22(水) 19:19:07.16 ID:KOvdBE010
お仕事が終わって、温泉に浸かっていると、頭にタオルを乗せて、フラン先生はにこっとした顔で言いました。

「お湯が気持ちいいですね、イレイナ」

その顔はすっかりリラックス気分とでもいうようで、
以下略 AAS



12:名無しNIPPER
2021/09/26(日) 21:22:14.55 ID:MtTPmeyj0
旅館に来る前は、旅行にもなるかもしれないと思ってわくわくしていたのですが、

思った以上にサヤさんたちは、退任セレモニーに向けての仕事に集中しているようで、私は、旅行気分ではなくなってしまったのかもしれません。

というより、本来は仕事に専念すべきなのでしょう。
以下略 AAS



13:名無しNIPPER
2021/09/26(日) 21:23:07.53 ID:MtTPmeyj0
フラン先生は少し腰を落ち着けて言いました。

「そういえば、イレイナ。

これは、この旅館の管理者と話をしているときに聞いた話なんですけど。
以下略 AAS



14:名無しNIPPER
2021/09/30(木) 21:53:00.18 ID:YD4fwnDP0
「実は、この秋の季節になると、沢山の渡り鳥がここに来て、一時期とまっていくそうなんです。

以前はもう少し渡ったところに森林があったのですが、

あるときその森林が開拓され、鳥がとまる場所が無くなってしまいました」
以下略 AAS



15:名無しNIPPER
2021/09/30(木) 21:53:58.15 ID:YD4fwnDP0
「だからイレイナ。ここの管理者の退任セレモニーを祝おうという気持ちがあるなら、管理者がつくったこの旅館をもっと楽しんでみてはいかがですか?」

フラン先生の表情は、単なる旅行気分で言っているのではないようでした。

フラン先生はこの旅館をただ楽しんでいるのではないかと少しだけ思っていましたが、
以下略 AAS



16:名無しNIPPER
2021/09/30(木) 21:54:56.64 ID:YD4fwnDP0
次の日、会場の設営をしながら、私は旅館のなかを観察していました。

そこは旅館のメインホールで、私はすっかり探偵になった気分でいました。

「おやおや? ここに生けてあるお花はどれも外にあったお花じゃないですか、モミジの枝葉もついていますね」
以下略 AAS



17:名無しNIPPER
2021/09/30(木) 21:56:01.70 ID:YD4fwnDP0
お昼には、目の前に豪華なお魚が並べられた料理が彩られました。

こんなものも頂けるんですか? とフラン先生は頬に手を当てながらうれしそうにしていました。

それは海で獲れた新鮮なお魚で、美味ということばでは言い表せないくらいおいしいものでした。
以下略 AAS



18:名無しNIPPER
2021/09/30(木) 21:56:38.23 ID:YD4fwnDP0
しかし、反面、少し気がかりになることもありました。

「…」

サヤさんは黙って料理をお箸でつまみ、それを口に運んでいました。
以下略 AAS



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