イレイナ「サヤさん達とお仕事ですか」フラン「はい、そうですよ」
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名無しNIPPER
2021/09/26(日) 21:23:07.53 ID:MtTPmeyj0
フラン先生は少し腰を落ち着けて言いました。
「そういえば、イレイナ。
これは、この旅館の管理者と話をしているときに聞いた話なんですけど。
この旅館にはとても古い歴史がありました」
古い歴史…?
ええ、とフラン先生は続けます。
「旅館の外に沢山のモミジの木があったのはイレイナも見ましたか?」
「はい、見ましたよ」
モミジの木からは、沢山の赤茶色の葉が散っていました。
「それが、この旅館の管理者が経営を始めたころは、
旅館の近くには海があるだけで、あとは木も無い、ただの平地だったそうなんです」
そうですか…。
それじゃあ、なんで今は沢山の木が立っているんですか、と聞くと、フラン先生は頷いて続けました。
「それは、管理者が見たある鳥の群れがきっかけでした」
イレイナは、渡り鳥がこの旅館を通る話を知っていますか?
とフラン先生は聞きます。いいえ。初めて聞きました。
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