22:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 10:47:37.72 ID:bYIXLMlq0
「やだなぁイレイナさん。急にそんな怖いこと言わないでください。あれ、でもたしかに妙ですねぇ…」
サヤさんはキラキラと輝き続ける噴水を見つめます。
23:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 11:00:12.99 ID:ZFqAWkqR0
広場を抜けても、妖怪は私たちの後ろを追いかけてきていました。
「何ですか、あれ。追いかけてきますよ」
24:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 11:39:42.66 ID:Zqi5a8gZ0
「行きましたか…」
私はおばけが広場の向こうに去っていくのを確認し、サヤさんを見て言います。
25:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 16:33:28.59 ID:5gEASRLV0
お城に入ってから、もうそれなりに時間が経ったでしょう。
そう思ったころ、道に沿って歩いていく先に看板が立ててあるのが見えました。
「サヤさん、看板がありますよ」
26:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 16:57:38.90 ID:2qCF4mrV0
しばらく歩くと、大広間に出ました。
高さが何十メートルもあるような、とても大きな広間です。
27:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 17:10:05.49 ID:2qCF4mrV0
2つ目の道も行き止まりでしたが、奥にはある工場のような広い空間があり、そこには大きな木が立ち、私たちを見下ろしていました。
その木は、1つ目の道で見た木の絵とよく似ていました。
28:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 17:58:37.24 ID:Xga10edY0
半分ほど道を潰したころでしょうか。
私は依然として見つからない出口に少々歯痒い思いを覚え始めており、それはサヤさんも同じようでした。
29:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 18:16:42.97 ID:Xga10edY0
歩きながら、私はお城に来てもうずいぶんと時間が経っていることに気がつきました。
少しずつ空腹にもなってきて、わたしは喫茶店でメロンソーダを飲んで以来まだ何も食べていなかったことが思い当たります。
30:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 18:35:30.56 ID:emvZhRbY0
が、しかし。
「……」
31:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 18:43:40.12 ID:emvZhRbY0
「あっ…」
私は声を失ってしまいました。
32:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 19:28:20.49 ID:emvZhRbY0
サヤさんは言いました。
「すみません。イレイナさん」
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