27:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 17:10:05.49 ID:2qCF4mrV0
2つ目の道も行き止まりでしたが、奥にはある工場のような広い空間があり、そこには大きな木が立ち、私たちを見下ろしていました。
その木は、1つ目の道で見た木の絵とよく似ていました。
「どうやら、壁に描いてあった絵はこの木を真似て描いたもののようですね」
そう言うとサヤさんは、はっと笑います。
「前に来た人も、迷って退屈して、壁に落書きをしたんでしょうか」
「でも、前にここに来た人がいるなら安心ですね。いずれ出口も見つかりますよ」
私はまた大広間へと足を戻します。
出口があると分かったからか、私はその次も道も、また次の道も、行き止まりにある装飾物や遊びに来た人たちが残していったらしきものを見ては楽しみ、ひとつひとつ、道を潰して行きました。
35Res/36.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20