29:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 18:16:42.97 ID:Xga10edY0
歩きながら、私はお城に来てもうずいぶんと時間が経っていることに気がつきました。
少しずつ空腹にもなってきて、わたしは喫茶店でメロンソーダを飲んで以来まだ何も食べていなかったことが思い当たります。
それはサヤさんも同じであり、急に帰りに食べる夕飯が恋しくなってきたのでした。
今日はサヤさんと立派なディナーをしましょう。
私はサヤさんに言いました。
「そういえばお昼から何も食べていませんでしたね。もう夕方になっているでしょうか。長かったお化け屋敷でしたけど、今日はおいしいディナーが食べられそうですね」
「ふふっ。そうですね」
サヤさんは少し元気を取り戻したように笑います。
歩く先に明かりが見え始め、私はぱっと疲れがとんでいくのを感じました。
「あぁ!サヤさん、明かりがありますよ。賭けは私が勝ったようですね」
私は走って明かりがする方へと向かいます。
「出口なんですね!あ、待ってください」
サヤさんも元気そうに後ろをかけてきます。
私は細い一本道を渡り、明かりがさす方に出ました。
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