19:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 06:35:58.59 ID:KeH5AdMi0
サヤさんはふと言いました。
「うーん。お化け屋敷だと思って入ったのですが、なかなかおばけが出てきませんね」
20:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 07:00:41.94 ID:KeH5AdMi0
扉を開けた先には…
扉を開けた先はある広場になっていて、シャンデリアが豪華になかを照らしており、鍾乳洞のようなかたちをした壁が光を反射して、中心にある大きな噴水をキラキラと輝かせていました。
噴水の上には、なぜか虹もかかっています。
21:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 10:33:55.86 ID:/9CKO7P40
大きな噴水の前で、サヤさんは虹を眺めながらわぁとため息を漏らしていました。
「イレイナさん、この虹はどこから現れているのでしょう。ここには日差しもさしませんし、灯りでこのような虹になるでしょうか」
22:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 10:47:37.72 ID:bYIXLMlq0
「やだなぁイレイナさん。急にそんな怖いこと言わないでください。あれ、でもたしかに妙ですねぇ…」
サヤさんはキラキラと輝き続ける噴水を見つめます。
23:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 11:00:12.99 ID:ZFqAWkqR0
広場を抜けても、妖怪は私たちの後ろを追いかけてきていました。
「何ですか、あれ。追いかけてきますよ」
24:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 11:39:42.66 ID:Zqi5a8gZ0
「行きましたか…」
私はおばけが広場の向こうに去っていくのを確認し、サヤさんを見て言います。
25:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 16:33:28.59 ID:5gEASRLV0
お城に入ってから、もうそれなりに時間が経ったでしょう。
そう思ったころ、道に沿って歩いていく先に看板が立ててあるのが見えました。
「サヤさん、看板がありますよ」
26:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 16:57:38.90 ID:2qCF4mrV0
しばらく歩くと、大広間に出ました。
高さが何十メートルもあるような、とても大きな広間です。
27:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 17:10:05.49 ID:2qCF4mrV0
2つ目の道も行き止まりでしたが、奥にはある工場のような広い空間があり、そこには大きな木が立ち、私たちを見下ろしていました。
その木は、1つ目の道で見た木の絵とよく似ていました。
28:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 17:58:37.24 ID:Xga10edY0
半分ほど道を潰したころでしょうか。
私は依然として見つからない出口に少々歯痒い思いを覚え始めており、それはサヤさんも同じようでした。
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