20:名無しNIPPER
2021/09/04(土) 07:00:41.94 ID:KeH5AdMi0
扉を開けた先には…
扉を開けた先はある広場になっていて、シャンデリアが豪華になかを照らしており、鍾乳洞のようなかたちをした壁が光を反射して、中心にある大きな噴水をキラキラと輝かせていました。
噴水の上には、なぜか虹もかかっています。
「あ…あぁれえ?」
私は思わず素っ頓狂な声を漏らし、コツコツと広場のなかに足を踏み入れました。
「ま、また豪華なつくりになってますね。おかしいですね」
サヤさんも後から着いてきて言います。
「たしかにお化け屋敷にしては、見物という感じがしますね」
どうしてなのでしょうか。私はお城にお化け屋敷という名前がつけられていることに疑問を抱えて、首を傾げてしまいます。
うーん、悩んでも仕方がありませんね。
私はサヤさんに振り向いて言いました。
「こ、ここはもしかしたら、観光地としてつくられているのかもしれませんよ。外から見てもとても大きなお城のようでしたし、観光気分を味合わせてくれているのかもしれません」
ここはひとつ観光するつもりで楽しみましょう。と笑みを浮かべると、サヤさんもふっと笑います。
「そうですね。見てるとなんだか楽しいですし、観光するのもいいかもしれませんね」
あ、真ん中にある噴水が気になりますね。とサヤさんは中心にある大きな噴水へと歩いていきます。
そうそう、観光しましょう。私も知らず知らずのうちか、自分にそう言い聞かせていました。
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