狐娘「妾は老いることも死ぬこともないケモノじゃ」
↓ 1- 覧 板 20
63: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2021/05/20(木) 01:09:50.42 ID:0sLGfUdN0
幼馴染「そこにいたのが私だったら――」
男「幼が泣いてる姿なんて想像も――」
64: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2021/05/20(木) 01:10:23.64 ID:0sLGfUdN0
幼馴染「考えたんだけどさ、男はその狐さんと何度も会ってるんだよね?この間見つけられなかったのは、男以外の人には慣れてないからなんじゃないかな」
男「僕以外に?」
65: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2021/05/20(木) 01:11:04.19 ID:0sLGfUdN0
ーーー翌日ーーー
タッタッタッ
男「はっ、はっ」タッタッ
66: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2021/05/20(木) 01:11:43.59 ID:0sLGfUdN0
――ガラッ
67: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2021/05/20(木) 01:12:43.68 ID:0sLGfUdN0
狐娘「改めてな、考えてみたんじゃ」
狐娘「お主と妾では住む世界が違う。ともすればお主の身に危険が及ぶこともあり得る。妾が危害を加えるということではないぞ?火の粉が降りかかるやもしれぬと言っておるのだ」
68: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2021/05/20(木) 01:13:41.02 ID:0sLGfUdN0
男(……痛くない)
狐娘「く…」
69: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2021/05/20(木) 01:14:54.70 ID:0sLGfUdN0
ーーー神社 本殿内ーーー
狐娘「ここに他者を招き入れるのは初めてでな、もてなしなぞ出来ぬが、まぁ適当に座ってくれ」
男(…中は普通の神社だ。いや、神社なんてそうそう入ったことないんだけど特別目立ったものもないし。とはいっても、これはあまりに…)
70: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2021/05/20(木) 01:15:43.22 ID:0sLGfUdN0
狐娘「言うまでもなかろうが、母体には妾が選ばれた。当時、最も容姿の整った個体を選出したらしい。…とはいえ、妾はまだ生まれて十年かそこらじゃったがな」ククッ
狐娘「儀が無事に終わり、皆が安堵しきった日の夜じゃった」
71: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2021/05/20(木) 01:17:34.94 ID:0sLGfUdN0
男「……人を、恨んでいますか」
狐娘「いや」
72: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2021/05/20(木) 01:18:40.68 ID:0sLGfUdN0
狐娘「……」
男「…分かりました」
73: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2021/05/20(木) 01:19:16.11 ID:0sLGfUdN0
男「……さっきからマゾだのアホだの……」
男「好き勝手言ってくれてますけど、そっちこそ子供みたいに僕が持ってきたお菓子パクパク食べてたじゃないですか。あんなにはしゃいでたくせに」
203Res/177.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20