狐娘「妾は老いることも死ぬこともないケモノじゃ」
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67: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2021/05/20(木) 01:12:43.68 ID:0sLGfUdN0
狐娘「改めてな、考えてみたんじゃ」
狐娘「お主と妾では住む世界が違う。ともすればお主の身に危険が及ぶこともあり得る。妾が危害を加えるということではないぞ?火の粉が降りかかるやもしれぬと言っておるのだ」
狐娘「それに、お主にはお主の居場所があろう」
男「………」
狐娘「そういうことじゃ。短い間だったが世話になったの」
男「……分からないです」
男「なんで、今になってそんなこと言うんですか。火の粉ってなんですか。今みたいに時々会いに来るだけでも危ないんですか?」
男「嫌ですよ、これっきりなんて…」
狐娘「ほんに聞き分けのない人間じゃな。いつまでこんな異形に付きまとう気じゃ?それがおかしいと言うとるんじゃぞ」
男「おかしくてもいいです!」
男「大体ずるいじゃないですか、僕が危ないから離れろだなんてこっちの都合に一任して。嫌になったのならはっきりそう言ってください!」
男「僕は…あなたに会えるなら多少危険な目に遭ったって構いませんから…!」
狐娘「ほう。なら妾の為に死ねるか?」
男「死っ…」
狐娘「得体の知れぬものと関わりを持つという行為はすなわちそういうことじゃ。妾と居て何が起きるかなど妾自身にも分からぬ。命を落とさぬ保証など出来はせんのじゃ」
狐娘「その覚悟が、お主にはあるのじゃな?」
男(……死ぬって……そんなこと……)
狐娘「ほれみぃ。虚勢も大概にすることじゃ」
男「………」
狐娘「主の相手をすると疲れる」
狐娘「ではの」
男「ま、待って…!」クッ(腕を掴む)
狐娘「っ、くどいぞ!」バッ
男「わ…」ヨロ...
狐娘「」ハッ
男(え、落ち――)
ドサッ
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