狐娘「妾は老いることも死ぬこともないケモノじゃ」
↓ 1- 覧 板 20
72: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2021/05/20(木) 01:18:40.68 ID:0sLGfUdN0
狐娘「……」
男「…分かりました」
狐娘「そうか」
男「僕も手伝います」
狐娘「……は?」
男「引っ越すんですよね?場所探しとか、いつになるか分からないけどもっと僕が大きくなったら生活のお手伝いもさせてください」
男「いや、します!」
狐娘「…お主という奴は…」
男「死ぬのは勿論嫌です。でも、また狐娘さんが一人になるくらいなら…僕の時間をいくらでもあげます」
狐娘「自分が何を言うとるか分かっておるのか…?」
狐娘「死にたくはないが妾に尽くすと?矛盾もいいところじゃ。頭が痛うなってきた…」
狐娘「なるほど分かったぞ、お主のような人間をマゾヒストと呼ぶのか」
男「何を言われても引き下がりませんよ」
狐娘「大人しく言うことを聞いたことなどほとんどないじゃろうが」
狐娘「何を考えとるのかいまいち掴みどころのない奴じゃと思っていたが、何も考えていないだけじゃったとはの」
男「……」
狐娘「数えきれぬほどの人間を見てきたがここまでの阿呆は初めてじゃ。あぁだが、その方が生きてて楽しいのじゃろうな。羨ましいわ」
男「………」
狐娘「おめでとう、主は妾の理解を超えた初めての人間となったぞ」
203Res/177.81 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20