キョン「9マイルは遠すぎる」
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3: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:41:41.60 ID:/JAVxUrS0
古泉「ふむ。これで全部ですね」

キョン「電池はどうした?」

古泉「あなたが修理の依頼をしている間に買っておきましたよ」
以下略 AAS



4: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:42:55.55 ID:/JAVxUrS0
キョン「――――それで佐々木は言ったんだ」

佐々木『君は与えられた情報から理路整然と事実を推察することには長けている』

佐々木『ただ、何かを仮定することが苦手なのさ』
以下略 AAS



5: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:43:40.41 ID:/JAVxUrS0
キョン「.........?」

古泉「おや、少々解りづらかったですか.........ではこれならばどうですか」

古泉「ゲームをしませんか?あなたが何か一つ短い文章を作る。それを元に僕が状況を推理しましょう」
以下略 AAS



6: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:44:30.89 ID:/JAVxUrS0
ガラス戸のベルを鳴らしてそいつが姿を現した頃には、俺の頭には一つのフレーズが不自然なほど自然に降りてきていた。

古泉「どうですか。思いつきましたか?」

キョン「なんというか、ふと頭に浮かんできたんだけどな――――」
以下略 AAS



7: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:46:03.98 ID:/JAVxUrS0
高校に向けての長い復路を歩き出した頃には、幸運にも雨は既に止んでいた。
それにホッとする俺の様子を伺って、古泉がこう話を切り出す。

古泉「早速ですが、まず第一の推理。この語り手には時間的猶予がないのでしょう」

以下略 AAS



8: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:47:45.77 ID:/JAVxUrS0
古泉「そして第三の推理。語り手は歩いて何処かに行こうとしています」


推理3:『語り手は徒歩で移動する』

以下略 AAS



9: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:48:57.07 ID:/JAVxUrS0
古泉「まず、何故あなたがこの文章を思いついたのか考えてみましょう。あなたは先程こう言っていましたね」


 キョン「なんというか、ふと頭に浮かんできたんだけどな――――」

以下略 AAS



10: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:50:12.23 ID:/JAVxUrS0
古泉「ここから更に踏み込めば、もっと環境を絞り込めますよ」


推理5:『この文章はSOS団における発言である』

以下略 AAS



11: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:51:08.80 ID:/JAVxUrS0
古泉「ここで僕は、一つの仮定を立てることにしました」


仮定:『<一時間三十分>は往復の所要時間』

以下略 AAS



12: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:54:57.41 ID:/JAVxUrS0
俺だって試験の点数はそりゃツバメの如き低空飛行かもしれんが、地頭は悪いほうじゃない――――と思いたい。
古泉の理論がどこへ着地しようとしているのかは、何となく察しがつき始めていた。

古泉「目的を達成するのに三十分ほど掛かるとして、ここから片道三十分で行ける距離には何があるでしょうか?」

以下略 AAS



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