3: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:41:41.60 ID:/JAVxUrS0
古泉「ふむ。これで全部ですね」
キョン「電池はどうした?」
古泉「あなたが修理の依頼をしている間に買っておきましたよ」
キョン「抜け目のないやつめ」
古泉に傘を持ってもらったお陰で濡れずには済んだが、何とも気色悪いひとときを過ごした俺だ。
それから大きなお荷物を店主に預け、買い物リスト全てにチェックマークが着いた頃に経過していた時間は一時間半。
正直もう少し掛かるだろうと思っていたから嬉しい誤算ではあるが、これからのことを想像すればそれも半減というものだ。
何せこれから部室へ帰るために寒空の下、住宅街を数キロと長い坂をえっちらおっちら歩かなければならんのだからな。
キョン「あーあ、やってらんねーぜ......なあ古泉、このあたりで茶でもしていかないか?」
古泉「確かに僕もそうしたいのは山々ですが、涼宮さんの――――」
「意向に反するわけにはいかない」とでも続けようとしたのだろう。しかし古泉は腕時計に目をやると、わざとらしく右手を顎にやって何やら考え事をした。
数瞬してヤツの口から飛び出たのは、意外にもこいつらが言うところの『神様』に逆らう発言だった。
古泉「良いでしょう。たまにはゆっくりしましょうか」
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