2: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:40:12.17 ID:/JAVxUrS0
ちらりと目線をやって他の面子に助けを求める。
長門、無反応。こちらを見ようともしていない。
朝比奈さん。あたふたする様子は目の保養にもってこいだが、少なくとも現状打開の策は持ち合わせていないようだ。
古泉......ダメだ。こいつのニヤケ面を見るだけでこれ以上の抵抗をする気も失せてしまった。
ハルヒ「ついでに買い出しもお願い。これとこれとこれと、それから――――」
キョン「――――待て待て。ストーブだけならまだしも、そりゃ俺だけじゃ無理だ」
キョン「せめてあと一人くらい居てくれないと持ちきれん」
ハルヒ「誇りあるSOS団員としてあるまじき貧弱さね......ま、いいわ」
この傍若無人の権化は大きく溜息を吐くと、大袈裟に部室の中を見渡す。
その視線が想像通りイエスマンの方を向いた所で止まると、そいつも立ち上がって仰々しくお辞儀した。
ハルヒ「そうねぇ......古泉くん!」
古泉「畏まりました」スッ
キョン「どうせなら朝比奈さんと一緒が良かったぜ」
古泉「おや。たまにはこうして男二人で外出というのも悪くないでしょう?」ズッ
キョン「やめろ必要以上に近づくな距離を保ってくれ気持ち悪い」
古泉「やれやれ、相変わらず手厳しいですね」
「途中で道草食うんじゃないわよ!」という喝が、部屋を出ていく俺たちを送った。
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