2: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:40:12.17 ID:/JAVxUrS0
ちらりと目線をやって他の面子に助けを求める。
長門、無反応。こちらを見ようともしていない。
朝比奈さん。あたふたする様子は目の保養にもってこいだが、少なくとも現状打開の策は持ち合わせていないようだ。
古泉......ダメだ。こいつのニヤケ面を見るだけでこれ以上の抵抗をする気も失せてしまった。
3: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:41:41.60 ID:/JAVxUrS0
古泉「ふむ。これで全部ですね」
キョン「電池はどうした?」
古泉「あなたが修理の依頼をしている間に買っておきましたよ」
4: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:42:55.55 ID:/JAVxUrS0
キョン「――――それで佐々木は言ったんだ」
佐々木『君は与えられた情報から理路整然と事実を推察することには長けている』
佐々木『ただ、何かを仮定することが苦手なのさ』
5: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:43:40.41 ID:/JAVxUrS0
キョン「.........?」
古泉「おや、少々解りづらかったですか.........ではこれならばどうですか」
古泉「ゲームをしませんか?あなたが何か一つ短い文章を作る。それを元に僕が状況を推理しましょう」
6: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:44:30.89 ID:/JAVxUrS0
ガラス戸のベルを鳴らしてそいつが姿を現した頃には、俺の頭には一つのフレーズが不自然なほど自然に降りてきていた。
古泉「どうですか。思いつきましたか?」
キョン「なんというか、ふと頭に浮かんできたんだけどな――――」
7: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:46:03.98 ID:/JAVxUrS0
高校に向けての長い復路を歩き出した頃には、幸運にも雨は既に止んでいた。
それにホッとする俺の様子を伺って、古泉がこう話を切り出す。
古泉「早速ですが、まず第一の推理。この語り手には時間的猶予がないのでしょう」
8: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:47:45.77 ID:/JAVxUrS0
古泉「そして第三の推理。語り手は歩いて何処かに行こうとしています」
推理3:『語り手は徒歩で移動する』
9: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:48:57.07 ID:/JAVxUrS0
古泉「まず、何故あなたがこの文章を思いついたのか考えてみましょう。あなたは先程こう言っていましたね」
キョン「なんというか、ふと頭に浮かんできたんだけどな――――」
10: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:50:12.23 ID:/JAVxUrS0
古泉「ここから更に踏み込めば、もっと環境を絞り込めますよ」
推理5:『この文章はSOS団における発言である』
11: ◆copBIXhjP6[saga]
2020/12/06(日) 15:51:08.80 ID:/JAVxUrS0
古泉「ここで僕は、一つの仮定を立てることにしました」
仮定:『<一時間三十分>は往復の所要時間』
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