182: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/24(木) 21:43:21.78 ID:itU6iUE10
それから。
私の薬の管理は、ちひろさんがすることになった。当然だ、前科があるのだから。
「はい、楓さん。薬です」
183: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/24(木) 21:43:49.22 ID:itU6iUE10
ちひろさんと共同生活をするようになって八か月、少しだけルーティーンが軌道に乗ってきていた。
「ただいま戻りました」
184: ◆eBIiXi2191ZO[sage saga]
2020/09/24(木) 21:44:42.78 ID:itU6iUE10
※ 今日はここまで ※
次回で完結です。
ではまた次回 ノシ
185:名無しNIPPER[sage]
2020/09/24(木) 23:33:14.59 ID:q5iPp6v6o
乙
186: ◆eBIiXi2191ZO
2020/09/25(金) 23:30:17.50 ID:17bnaLyc0
投下します
↓ ↓ ↓
187: ◆eBIiXi2191ZO
2020/09/25(金) 23:31:14.58 ID:17bnaLyc0
「……」
呼び鈴を押す手が、震える。
188: ◆eBIiXi2191ZO
2020/09/25(金) 23:31:48.84 ID:17bnaLyc0
「あ……」
私は、言葉を失う。
会いたかった人が、そこにいる。全身が震え、力が抜けそうになる。
189: ◆eBIiXi2191ZO
2020/09/25(金) 23:32:22.48 ID:17bnaLyc0
少しだけ落ち着いた私は、祭壇に線香をあげる。仄かな煙が、彼の顔を霞ませる。
それがいっそう物悲しくて、私は再び涙を流す。ただ、悲しい。
それでもどうにか涙を拭き、お姉さんへ一礼をする。彼女は「どうぞ」とリビングへ案内した。
春とはいえまだ寒く、こたつのぬくもりが心地よい。男の子はお姉さんにべったりとくっついて、離れようとしない。
190: ◆eBIiXi2191ZO
2020/09/25(金) 23:32:53.21 ID:17bnaLyc0
私はお礼を返す。
そう言えば、告別式の時はあまり時間がなかったのでうろ覚えだったのか、Pさんの面影があると思い込んでいたけれど。
こうして改めてお会いすると、あまり似ていない。
191: ◆eBIiXi2191ZO
2020/09/25(金) 23:33:21.28 ID:17bnaLyc0
私たちの親は、いわゆる『毒親』だったんです。
私の実の父と私の母が離婚して、ほどなく再婚しました。実はその時にはすでに、母のお腹には弟がいました。
そう、母は浮気相手と再婚したんです。
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