301: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/24(木) 21:24:08.18 ID:HSZ2OTe3O
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「冥杖グロンド」
等級:特級
場所:イーリス・ユングヴィ大聖堂
302: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/24(木) 21:24:51.05 ID:HSZ2OTe3O
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「なるほどな。やはりエストラーダ邸を消したのは、このグロンドの力ということか」
「特徴とも合致するから、間違いないな。とはいえ、いかに『特級遺物』とはいえ、その力を引き出すのは本人の資質がないと意味がない。
303: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/24(木) 21:25:35.53 ID:HSZ2OTe3O
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ジャック・オルランドゥ殿
御無沙汰をしています。お身体はどうでしょうか?
304: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/24(木) 21:28:06.97 ID:HSZ2OTe3O
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「ぴゃあ!!!」という声が外から聞こえた。さしものエリザベートも、全く予想だにしてなかったようだ。
小娘はというと、プルプル手を震わせている。信じられない、とでも言いたげな表情だ。
305: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/24(木) 21:28:33.95 ID:HSZ2OTe3O
俺と小娘が叫ぶ。デボラだけは「ああ」とさほど驚いた様子はない。
「確かにいたねえ。思い出したよ、あの女(ひと)かい」
「お前ら姉弟が居候していた時はまだ一緒に住んでいたからな。別れたのはそれからしばらくしてからだな」
306: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/24(木) 21:32:27.03 ID:HSZ2OTe3O
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「何だか妙なことになりましたねぇ……。あのアリス教授が偽者で、ジャックさんの元奥さんというのにも腰を抜かしましたけど」
パタパタとはたきで塵を払いながらエリザベートが言う。額には汗が滲んでいる。
307: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/24(木) 21:33:31.67 ID:HSZ2OTe3O
「「「???」」」
308: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/24(木) 21:35:39.00 ID:HSZ2OTe3O
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「どうぞ召し上がれにゃ!!」
テーブルにはバターと鶏の「バー・レー」、そして鶏と長魚のスパイス炒めがある。俺が好きな辛口の「カシ・レー」ではないが、仕方ない。シェイドは辛いのが苦手だ。
309: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/24(木) 21:36:09.15 ID:HSZ2OTe3O
「……誰か来る」
「何っ!!?追手か」
「いや、それにしては人数が少ない。3人、それも……」
310: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/09/24(木) 21:39:45.71 ID:HSZ2OTe3O
第14話はここまで。次回はプルミエール視点です。
多少心理描写が多めになるかもしれません。
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