魔王と魔法使いと失われた記憶
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115: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/18(火) 21:19:12.21 ID:8Z5elHuBO
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モリブスの繁華街を通り過ぎ、旧市街に入ると異臭が鼻を突いた。香辛料の香りに生臭い何かやすえた臭いが混じった、酷く不快な空気だ。
街並みもボロボロの建物が目立つ。道行く人たちは皆身なりがみすぼらしく、目がギラギラと光っていた。

以下略 AAS



116: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/18(火) 21:21:06.19 ID:8Z5elHuBO
向こうから狐の耳のようなものを付けた女性が男2人とやってきた。男の1人はコボルトで、もう1人は場違いにも思える燕尾服を着た人間の男性だ。
女性は白く長い髪で、扇情的な露出の多い服を着ている。ツンと張った乳房と少し厚みのある唇は、同じ女の私から見ても色っぽい。
お尻から尻尾が何本かゆらゆらと揺れている。……娼婦、じゃなさそうだな。

「あ゛、姐ざんっ!!」
以下略 AAS



117: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/18(火) 21:23:48.92 ID:8Z5elHuBO
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ワイルダ組の応接間は、思いの外飾り気がなかった。無頼衆というと、派手で怖い先入観があったけど……

「つまらない部屋だろう?」
以下略 AAS



118: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/18(火) 21:24:19.46 ID:8Z5elHuBO
デボラさんがお茶を飲み、深い溜め息をついた。

「この1ヶ月、夜になると原因不明の殺しが起きるんだ。しかも誰がやったかも分からない。
殺されたのは要人が多いけど、堅気も結構殺されてる。女子供もね」

以下略 AAS



119: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/18(火) 21:24:50.29 ID:8Z5elHuBO
第6話はここまで。


120: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/18(火) 21:36:37.64 ID:8Z5elHuBO
訂正です。

>>112は「2日前」→「3日前」です。
第5話の後、1日経過しています。


121: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/18(火) 22:28:42.34 ID:8Z5elHuBO
設定紹介

ユングヴィ教団

北ガリア大陸で広く信仰されている宗教。一神教ではあるが、神への帰依を強く主張する原理派と、人に交わることを是とする世俗派が存在する。両者の対立の歴史は長い。
以下略 AAS



122:名無しNIPPER[sage]
2020/08/18(火) 23:11:35.15 ID:wS1nOsRDO



123: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/21(金) 20:36:24.00 ID:GUtbYzIjO



第7話

以下略 AAS



124: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/21(金) 20:37:51.96 ID:GUtbYzIjO
エストラーダ候の家は新市街の高級住宅街にある。デボラさんから伝えられた住所に行くと、高い壁で囲まれた邸宅が見えた。

「すごい……お城みたい」

「『七貴族』の家はどこもこんなものだ。まあ、やはり正面から接触するのは至難の業だな」
以下略 AAS



125: ◆Try7rHwMFw[saga]
2020/08/21(金) 20:38:52.57 ID:GUtbYzIjO
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バザールに入ると、街中に香る香辛料の匂いがさらに濃くなった。
その空気があまりに刺激的過ぎて、軽く目眩がするほどだ。

以下略 AAS



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