ターニャ・フォン・デグレチャフ「自動、手記人形……だと?」
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/09(土) 23:42:59.45 ID:PWWmuiJvO
「ためしに一筆、書いてみてくれ」
「はい。わかりました」

カタカタとタイプを打つ音が響く。
驚くべきはその打鍵の速さだ。
以下略 AAS



7:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/09(土) 23:44:53.55 ID:PWWmuiJvO
「出来ました」
「ふむ……先程よりはマシか」

『拝啓、参謀本部の諸兄方。
ターニャは現在、とても困っております。
以下略 AAS



8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/09(土) 23:46:54.39 ID:PWWmuiJvO
「少し、考える時間をください」
「わかった。しかし、悠長には出来んぞ」

顎に手をやって悩む自動手記人形を急かしたところで良い手紙は書けないだろう。
焦る気持ちを抑えて、コーヒーを淹れる。
以下略 AAS



9:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/09(土) 23:48:34.10 ID:PWWmuiJvO
「出来ました」
「もう時間がない。君はそれを参謀本部へ届けてくれ。私は戦場に戻らなくてはならん」

手紙の内容を確かめる時間はない。命じた。

以下略 AAS



10:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/09(土) 23:50:47.86 ID:PWWmuiJvO
8時間後。

「負傷者を下がらせろ!」
「しかし少佐殿、手が足りません!」
「血を流しながら働く兵など不要だ!」
以下略 AAS



11:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/09(土) 23:53:19.99 ID:PWWmuiJvO
「敵の魔導大隊が接近!」
「ツーマンセルを崩すな! やるぞ!!」

大隊相手に一個中隊が立ち回る。
あまりに無謀であり、勝ち目は薄い。
以下略 AAS



12:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/09(土) 23:55:00.32 ID:PWWmuiJvO
「デグレチャフ少佐にお手紙です」
「たしかに、受け取った」

後方拠点へ帰投後、参謀本部からの返事を受け取り、少佐はあの天幕で封を開けた。

以下略 AAS



13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/09(土) 23:58:47.57 ID:PWWmuiJvO
「ちゅ、中佐殿! どうしたのですか!?」
「どうしたもこうしたもない!」

なんとか腕の中から脱出して意図を尋ねると、レルゲン中佐は凄まじい剣幕で語る。

以下略 AAS



14:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/10(日) 00:04:05.54 ID:qvxi2d6XO
「はあ……謝る必要はない」
「レルゲン中佐殿……?」
「貴官が無事ならば、それでいい」

おお。本当に結果オーライだったらしい。
以下略 AAS



15:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/10(日) 00:06:12.69 ID:qvxi2d6XO
>>5
ご期待に添えず、申し訳ありません。
お恥ずかしながらヴァイオレット・エヴァーガーデンを観て泣いてしまった私には、これが精一杯でした。

最後までお読みくださり、ありがとうございました!


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