ターニャ・フォン・デグレチャフ「自動、手記人形……だと?」
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13:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/09(土) 23:58:47.57 ID:PWWmuiJvO
「ちゅ、中佐殿! どうしたのですか!?」
「どうしたもこうしたもない!」

なんとか腕の中から脱出して意図を尋ねると、レルゲン中佐は凄まじい剣幕で語る。

「自動手記人形のヴァイオレット・エヴァーガーデンから手紙を受け取った我々は、貴官の身にただならぬ事態が発生したと判断して、こうして私が直々に出向いたのだ!」
「て、手紙にはなんと……?」
「持ってきてある。これだ」

手渡された手紙へと素早く目を滑らせる。

『親愛なる参謀本部のお兄様方へ。
これまでターニャに良くしてくれて本当にありがとうございました。心から感謝します。
ライン戦線は現在とても厳しい状況にあり、残念ながら生きてお会いすることはもうないでしょう。力が足りず申し訳ありません。
最後に、ターニャに大地に還る許可を頂きたく、こうしてお手紙を書かせて頂きました。
どうか許可くださいますようお願いします。
お兄様方の忠実なターニャより。』

「あの自動手記人形め……!」
「この手紙が読み上げられた瞬間、参謀本部は完全に瓦解した! 心を痛めたゼートゥーア少将は泣き崩れ! ルーデルドルフ少将は自ら戦闘機に乗って救援に向かうと言い出す始末! 私が帝都防衛の為のなけなしの援軍を率いて前線へとやってきたのはそれが理由だ!!」
「も、申し訳、ありません……」

どうしてこうなった。結果オーライだけど。


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