ターニャ・フォン・デグレチャフ「自動、手記人形……だと?」
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8:名無しNIPPER[sage saga]
2020/05/09(土) 23:46:54.39 ID:PWWmuiJvO
「少し、考える時間をください」
「わかった。しかし、悠長には出来んぞ」

顎に手をやって悩む自動手記人形を急かしたところで良い手紙は書けないだろう。
焦る気持ちを抑えて、コーヒーを淹れる。

「君はコーヒーと紅茶、どっちがいい?」
「紅茶を頂きます」

2人でカップをすすり、ひといき吐く。
無論、和んでいる場合ではない。
こうしている間にも戦友は戦っているのだ。

「くそっ……どうしてこうなった!」
「少佐……泣いているのですか?」
「私は泣いてなどいない! これは……! 大隊の戦友が、今も流している彼らの血だ!!」

らしくもなく感情的になる少佐。悲愴だ。
仲間を思い涙を流すその姿が、なんだか。
ヴァイオレットの少佐と重なって見えて。

「どこの部隊の少佐も……優しいのですね」

その呟きを紅茶と共に飲み干して、書いた。


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