243:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 17:38:24.43 ID:7gnP6kF90
伏せた顔を震わせ続ける奏の前で、
両親による必死の説得が繰り広げられました。
最初こそ適当にあしらっていた加蓮でしたが、
244:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 18:05:27.02 ID:7gnP6kF90
【[】ミントグリーン
「……キャンドルの炎がゆらめく時、そこに必ず影は寄り添う」
245:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 18:32:54.26 ID:7gnP6kF90
「いいよ。舞台裏って暗いよねって、何となく思っただけだから」
照明の落とされたステージの上、ベニヤとFRPで組み上げられたお城の裏。
246:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 18:41:11.30 ID:7gnP6kF90
目を閉じるともう、真っ暗闇でした。
ホールはすっかり静かになって、自分の鼓動がよく聴こえます。
少しずつ呼吸をずらし、鼓動とぴったり重なった瞬間、
247:名無しNIPPER[sage]
2020/05/10(日) 19:06:15.38 ID:7gnP6kF90
『BEYOND THE STARLIGHT』
www.youtube.com
248:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 19:22:21.25 ID:7gnP6kF90
◇ ◇ ◆
今の加蓮にとって、三千というのは決して小さなハコではありません。
それでも、他の五人の力を借りたのは確かでも、彼女は埋めてみせました。
249:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 19:29:03.46 ID:7gnP6kF90
『お。コップ半分の水? 私以外そっち派かー』
『コップ……えっと、何ですかそれ?』
250:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 19:37:49.21 ID:7gnP6kF90
◇ ◇ ◆
卯月と共にハケると、彼が待ち構えていました。
251:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 19:45:32.85 ID:7gnP6kF90
「……加蓮ちゃん」
泣き出しそうな卯月の呟き。
二人分の視線が加蓮の右足へと注がれました。
252:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 19:51:45.84 ID:7gnP6kF90
「……お。加蓮、」
ひとまずの出番を終えたみんなは一足先に控室へと戻っていました。
休憩に戻ってきた加蓮と卯月を見て、奈緒がすぐに椅子から立ち上がります。
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