もしもし、そこの加蓮さん。
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243:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 17:38:24.43 ID:7gnP6kF90

伏せた顔を震わせ続ける奏の前で、
両親による必死の説得が繰り広げられました。

最初こそ適当にあしらっていた加蓮でしたが、
熱の籠もった二人と言葉を交わすのがだんだん面倒になってきて、
結局最後は首を縦に振らされます。


手を握り合って喜ぶ両親を眺め、奏が加蓮へ視線を流しました。

 「愛娘は大変ね」

 「代わってあげよっか?」

 「遠慮しておくわ。胸焼けしちゃいそう」


加蓮が隠すように溜息をつきます。
とっくに焼けている胸の中へ、冷たい牛乳を流し込みました。


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