もしもし、そこの加蓮さん。
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242:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 17:30:15.33 ID:7gnP6kF90

 「幻滅なんてとんでもないわ! 次に泊まりに来るのは来週だったかしら?」

 「ええ。その予定です」

 「……それなんだけど」

トーストを持っていない方の手を挙げ、加蓮が三人の耳を集めました。
牛乳で口の中を綺麗にし、短く一息。

 「もう大丈夫。強化合宿は今日でおしまい」


奏が心得たように薄く微笑んで、両親は目を丸くしました。

それだけでは収まらず、
それぞれの手にしていたスプーンとフォークを皿の上へ取り落して、
指先をわなわなと震わせます。

 「そんな……嘘だろう、加蓮……」

 「……えっと、何が?」

 「ま、まだ奈緒ちゃんが泊まりに来てないじゃない!
  晩御飯の材料だってもう買ってあるのよ……?」

 「…………えぇー……?」


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