もしもし、そこの加蓮さん。
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241:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 16:59:25.60 ID:7gnP6kF90


 「おはようございます。お父様、お母様」

 「あらおはよう。挨拶がしっかりしてるわねぇ」

 「奏ちゃん。ジャムは苺とブルーベリー、どっちがいい?」

 「そうですね、ブルーベリーをお願いできますか?」

 「よしきた」


奏らしきものをどうにかこうにか速水奏まで仕立て上げると、
加蓮は引き摺るようにして彼女を食卓へと連れてきました。
下りで一段踏み外したのが効いたのか、
今やどこに出しても恥ずかしくない人気アイドル速水奏です。

加蓮がもの言いたげな眼を向け、首を傾げた奏に何でもないとだけ呟きました。


 「美嘉ちゃん達もそうだったけど、加蓮のお友達はみんなしっかりしてるね」

 「恐縮です。幻滅させなければよいのですが」


加蓮が口を開き、何も言わずにトーストを齧ります。



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