252:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 19:51:45.84 ID:7gnP6kF90
「……お。加蓮、」
ひとまずの出番を終えたみんなは一足先に控室へと戻っていました。
休憩に戻ってきた加蓮と卯月を見て、奈緒がすぐに椅子から立ち上がります。
細い肩を叩こうとし、紡ぎかけた言葉が途切れました。
「……加蓮?」
「みんなありがと。えっへへ、
会場かなりボルテージ上がってるよ。後半も凄いよ、きっと」
「ねぇ、加蓮」
「ただ、うっかりはしゃぎ過ぎてさー……
疲れちゃって。少し休めばまた元通りだから」
「……出ようか?」
「……うん。ごめん」
問い掛けにも顔を上げない加蓮を、凛はじっと見つめていました。
所在無く立ち尽くしていた奈緒を手招きし、入口の扉へと背を押します。
他の三人にも視線だけで扉を示し、
みんなが出たのを確認してから最後にそっと扉を閉めました。
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