248:名無しNIPPER[saga]
2020/05/10(日) 19:22:21.25 ID:7gnP6kF90
◇ ◇ ◆
今の加蓮にとって、三千というのは決して小さなハコではありません。
それでも、他の五人の力を借りたのは確かでも、彼女は埋めてみせました。
埋めるどころか勢い良く零れて、
抽選率に加蓮のファン達が悲痛な叫びを上げていたくらいです。
もっと大きな会場を知っています。
もっと有名なアイドルだって知っています。
でも、客席を埋めるこの人数が、漏れ無く北条加蓮を求めて遊びに来たのだと、
その事実を噛み締めるだけで珠の汗が流れました。
『――愛をこめてずっと、歌うよ!』
卯月とのデュエットを終えて前半戦が終了しました。
歓声と拍手を最後まで受け取ってから、加蓮がハンドマイクをしっかりと握り直します。
『やー、嬉しいね。こんなに嬉しい事があと半分も残ってるんだってさ』
『えぇっ……? もう半分しか残ってないんですかっ?』
卯月のMCへ合わせるように、会場が似たような声を上げました。
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