【オリジナル】自殺したら僕だけを誉めない有名絵師の彼氏になった件
1- 20
29: ◆wqJOdKDc/.
2020/04/25(土) 09:21:53.12 ID:U1qw9Qt5O
「ねえ凛、この間はごめん」
「なんで謝る?」

TERIAさんと凛さんが何か喧嘩したのはわかっている。
わかっていないのは、その原因だ。
以下略 AAS



30: ◆wqJOdKDc/.
2020/04/25(土) 09:25:03.97 ID:U1qw9Qt5O
それから僕はTERIAさんと二人で、ブラブラ秋葉原を散策した。
アニメグッズのリサイクルショップを覗いてみたら、里歌ちゃんや梨穂ちゃんのぬいぐるみが山のように積まれていて。
コンテンツが終わコン化しつつある現実を、否応なしに感じずにはいられなかった。

「……安いな」
以下略 AAS



31: ◆wqJOdKDc/.
2020/04/25(土) 09:27:48.84 ID:U1qw9Qt5O
当てもなくしばらく歩き回った後で、僕達はベンチへ腰掛け小休止することにした。
時刻はもうすぐ七時、夜の帳が空を覆い始めていた。

「ほい、オレンジティー」
「ありがと」
以下略 AAS



32: ◆wqJOdKDc/.
2020/04/25(土) 09:30:45.96 ID:U1qw9Qt5O
なんで彼女は被害者ぶっているんだ?
全部「事実」だろうに……この期に及んで知らぬ顔を決め込むのかよ。
だから、僕は冷たく言い放った。

「そうか。だがな、お前がどう思おうと、ソイツはそう感じたんだろうな。んでもって、メディアもそう分析した訳だ」と。
以下略 AAS



33: ◆wqJOdKDc/.
2020/04/25(土) 09:33:48.16 ID:U1qw9Qt5O
「あきにも同じこと言われた。それでひっぱたかれた……二回も」
「だ、だろうな」

マジですか、ありがとうございます……普段温厚な人ほど、怒らせると怖いってことなんだろうな。

以下略 AAS



34: ◆wqJOdKDc/.
2020/04/25(土) 09:35:57.99 ID:U1qw9Qt5O
本当に僕を陰ながら応援していたのなら。
僕を自殺させたことへ、少しでも罪の意識があるのなら。
口先だけでなく、行動で示してほしい。
それこそが、僕の願いなのだから。

以下略 AAS



35: ◆wqJOdKDc/.
2020/04/25(土) 09:38:12.91 ID:U1qw9Qt5O
時刻はもうすぐ夜の八時、そろそろアニメグッズの専門店が店じまいする時間だ。
今日はもうお別れにしようかという頃になって、TERIAさんはあるお願いをしてきたのだ。

「ねえ、凛」
「どうした?」
以下略 AAS



36: ◆wqJOdKDc/.
2020/04/25(土) 09:40:03.12 ID:U1qw9Qt5O


「先日は心配かけて、すいませんでした」

翌朝の九時半、勤め先である秋葉原のみかんブックスへ向かった僕が真っ先にしたこと。
以下略 AAS



37: ◆wqJOdKDc/.
2020/04/25(土) 09:41:51.11 ID:U1qw9Qt5O
「これで十三件目、ですか」
「うんにゃ、日曜から合わせて六十六件だ。『人殺しの本なんて読めない』ってな」
「そんなにですかっ!?」

イベント会場であれ、店舗委託であれ、同人誌が一冊売れるたび作者は言葉で言い表せないほど感激するもの。
以下略 AAS



38: ◆wqJOdKDc/.
2020/04/25(土) 09:43:41.85 ID:U1qw9Qt5O
一時半からの一時間、僕と先輩のA班の昼休みになった。
僕らはロッカールームへ移動して、ゆっくりお昼ごはんを頂いた。

「おっ、美味そうな玉子焼きにタコさんウインナーじゃないか」
「一つ頂きますか?」
以下略 AAS



71Res/92.94 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice